人生の中で50代に差し掛かると、仕事や家庭の責任が増え、時には日々の家事に追われてしまうことがあります。
物理的にやることが多い方もいるでしょう。
また、更年期などで体調が悪かったり、体力が落ちることで今までのようなスピードで家事ができない方もいるでしょう。
家事ができない自分を責めてしまったり、自己嫌悪におちいってしまったりとストレスになっている方もいるでしょう。
家事ができなきなくても自分を責めることもストレスを感じる必要もありません。
人は完璧ではありませんし、家事の能力があなたの全ての価値を定義するものではありません。
むしろ、50代からはできない自分を責めるのではなく、家事を減らし自分自身を大切にする時間を持つことの方が重要です。
ここでは、家事を減らし忙しい日常から解放され、より豊かな人生を楽しむための方法を紹介します。
1.50代から家事を減らすことが重要な理由
50代からは家事を減らし、自分自身を大切にする時間を確保することが、健康で充実した人生を築く上で非常に重要です。
1-1.健康とウェルビーイングの維持
50代からは定期的で適切な休息やリラックスは、心と体の健康のために必要です。
50代から家事を減らすことで、ストレスの蓄積や疲労が避けられ、良い睡眠や趣味に時間を費やすことで、全体的なウェルビーイングが向上します。
1-2.人間関係の充実
家事に時間を費やしすぎることで、家族や友人とのコミュニケーションが疎かになることがあります。
家事を減らし時間を作ることで大切な人々との関係が深まり、充実感が生まれます。
1-3.家族の成長
家族に家事をまかせることも大切です。
家事をなんでも一人でやってしまうことは家族の家事スキルが身につきません。
家事にもスキルが必要です。
子供であれば一人暮らしや結婚することがあるでしょう。
50代になると病気やケガをするリスクが高くなります。
入院をしたり、もしくは亡くなることもこともあるでしょう。
その時に家族が家事ができないことで困らないように家事スキルを身につけてあげましょう。
そうすることで、家族の将来のためにもなり、あなたの家事の負担が減ることにつながるでしょう。
また、高齢の家族がいる場合には、できる家事はやらせてみましょう。
仕事があることが本人の自尊心を守ったり、身体や認知機能の維持にもなるでしょう。
1-4. 新たな挑戦と成長
家事を減らし、時間や自分に余裕ができると、新しいことにチャレンジする機会が広がります。
新しい趣味やスキルを磨くことで感情的な刺激を得ることができ、精神的な成長を促進します。
1-5.人生の質の向上
家事の負担を減らし、自分自身に十分な時間をかけることで人生の質が向上します。
自分の好きなことに時間を割り、充実感や幸福感を追求することで、より豊かで満足度の高い生活が実現できます。
2.家事を減らす方法
2-1.人生と家事の優先順位をみなおそう
まずは自分の人生の優先順位を見直しましょう。
家事はもちろん重要ですが、自分の時間や健康はそれ以上に大切です。
毎日の家事に追われる中で、自分にとって幸せを感じること、必要なこと、大切なことを見失わないようにしましょう。
その次に、家事の優先順位を決めましょう。
家事の優先順位のつけ方は以下を参考にしてみましょう。
- 重要度の評価:家事の中で何が最も重要であるかを評価します。例えば、食事の準備や掃除など、日常の中で欠かせないものは優先度が高いでしょう。
- 緊急度の確認: 家事には緊急なものとそうでないものがあります。急ぎの仕事や予定されたイベントに関連する家事は、他のものよりも優先されるでしょう。
- 家族のニーズの考慮: 家族のメンバーのスケジュールやニーズを考慮して、家事の優先順位をつけます。例えば、子供の学校行事や家族の予定に基づいて計画することが重要です。
- エネルギーと時間の管理: 一日の中で最もエネルギーが高く、集中力が続く時間帯に重要な家事を行うようにします。また、予定が詰まっている日には、簡単な家事を優先することも考慮しましょう。
- サイクル的な考慮: 家事には定期的に行うものと、特定のイベントや季節に合わせて行うものがあります。サイクルに合わせて計画し、定期的な家事も適切なタイミングで行います。
- 緊急性と重要性のマトリックス: スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」に基づく方法として、緊急性と重要性に基づいてタスクをマトリックスに配置し、優先順位をつける方法もあります。
これらのステップを組み合わせて、家事の優先順位を適切に設定することで、効率的かつバランスの取れた家事の管理が可能です。
2-2.できないこと、むずかしいことはプロに頼もう
クリーニングや掃除、庭師など、得意でない分野はプロに任せることで、自分の時間を節約できます。
家事代行を依頼するのもよいでしょう。
全ての家事を依頼するのには抵抗があったり、金銭的に問題がある場合には、エアコン掃除だけ、換気扇掃除だけなど、時間かかったり素人では難しいことだけ依頼するのもよいでしょう。
これにより、仕事や趣味に専念でき、充実感を得ることができます。
ため込んでストレスになるよりも割り切って人にまかせる勇気も必要です。
2-3.家族に手伝ってもらう
すべて自分でやらないと気が済まない方や家事をやることで自分のアイデンティティを保っている方は少し考えましょう。
上記1-3で説明したように、家事を家族にまかせることは家族の家事のスキルの向上になります。
家族のために自分が身を粉にして家事をするのではなく、これからは家族の将来のために家事をまかせる方向へシフトチェンジしていきましょう。
2-4. 家事を楽にする家電を利用する
最近は家事を楽にする家電が数多く発売されています。
ルンバのような掃除ロボットや食洗器、食事作りを楽にする調理家電などを活用しましょう。
時間とエネルギーを節約し、より質の高い生活を提供してくれます。
これらのメリットを享受しながら、より快適で効率的な生活を楽しむことができます。
2-5.家事の常識にとらわれない
昭和の親世代に育てられた50代の女性は「家事はこうするべき」「家事は女性がやるべき」「家事はきちんとやるべき」など、昔からの考えにとらわれがちです。
親世代は専業主婦が多く、景気も良い時代でした。
ですが、今の日本の状況はそうではありません。
働く主婦も増え、物価や教育費の値上がりや社会保険や税金の負担増などもあり働くかないければならない状況にいる方も多いでしょう。。
時代や環境が違う親世代の考えと一緒である必要はありません。
むしろ、親世代は多くの新しい技術の進化とともに家事を楽にしてきた世代です。
実は、私たちより家事を楽にしてきた世代でもあります。
それから、大掃除は年末に!などと一般的な慣習にとらわれる必要もないでしょう。
寒空の中で窓掃除や外回りの掃除などをする必要はないでしょう。
風邪は万病元ですし、治りも悪くなってくるので、暖かくなってきた春や秋など水仕事が苦にならない時期にやってもよいでしょう。
また、ハウスクリーニングなどに依頼する場合も大掃除シーズンを外すと希望の日にちで予約ができたり、料金が安くなっています。
自分の状況や環境にあわせて、自分がやりやすく、身体的、精神的、金銭的負担がないように時には常識を取っ払って楽しく家事をしていきましょう。
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