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親との死別、親子の関係から前へすすむためにそっと背中をおしてくれる『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』/内田 也哉子

作品情報

書名:BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

著者:内田 也哉子(うちだ ややこ)

出版社:文藝春秋

発売日:2023/12/15

ページ数:292ページ

読みやすさ:☆☆ まぁまぁ読みやすい

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このような方におすすめ

・おすすめ世代:世代問わず

・親子関係に悩む方

・親の死や老親介護に直面している方

・家族関係や人間関係に興味のある方

・生き方に悩みがある方

読んだきっかけ

NHKの「あさイチ」で著書の内田也哉子さんが出演されていたのをきっかけに読み始めました。

感想

樹木希林と内田裕也という、世界から注目を浴びる個性的なご夫婦の間に生まれた内田也哉子。

彼女が綴る、強烈な喪失感から始まる対談エッセイは、その心に迫る内容で知らず知らずのうちにのめり込んで読んでしまいました。

人は生まれもって誰のものではなく個人です。

『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』/内田也哉子 p.22

樹木希林と内田裕也について触れながらも、彼らの人生を超えて、也哉子の心の内側を覗かせる本作は、15人の著名な方々との対談を通じて、彼女が感じたことを余すことなく記しています。

内田裕也の奇行や問題を目撃し、樹木希林の独特な対応に触れ、また著名人の娘として注目される生活、インターナショナルスクールと日本の学校、留学、若くして結婚、出産などをさまざまなことを経験した彼女。

その人生は他人にとっては興味深いものである一方、一人っ子としての孤独さや親の喪失による苦悩も背負っていました。

彼女の夫・本木雅弘は、かつてはシブがき隊のアイドルとして活躍し、今や渋い俳優として名を馳せています。

彼との結婚は彼女にとって刺激的なものであり、彼女自身も「トリプルコンプレックス」と表現するほどの複雑な心境を抱えています。

彼女の文章は魅力的で、読み手の心に深く届きます。

樹木希林や内田裕也の感性が理解しづらいと感じる一般の人々にも、也哉子の文章は心地よく、容易に共感を呼び起こします。

15人の対談から得られる、親の喪失や親子関係、人生のあり方に関する洞察は、多くの読者にとって心の支えとなるでしょう。

個性的な親子関係に悩む方や、生き方に迷う方にとっても、この本は希望と答えを提供してくれます。

特に、谷川俊太郎氏との対談では、親の死に対する複雑な感情を抱える方、老いることの不安や恐怖を感じる方は心の拠り所となるでしょう。

自然と身体に素直に従っているいと、わりと健康でいられる気がすると言う。

『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』/内田也哉子 p.41

彼女の言葉は、死者と生者の間にある境界を自然に消し去り、読者に穏やかな安らぎをもたらします。

この本は、親子関係や人生について深く考えるきっかけとなるでしょう。

生きる意味や方向性に迷う人々にとって、この本は心の支えとなり、前進する勇気を与えてくれることでしょう。

内容紹介

母・樹木希林と 父・内田裕也を たてつづけに喪った。
虚しさ、混乱、放心状態、ブラックホール……。

「人生の核心的登場人物を失い空っぽになった私は 人と出会いたい、と切望した」

谷川俊太郎 小泉今日子 中野信子 養老孟司 鏡リュウジ 坂本龍一 桐島かれん 石内 都 ヤマザキマリ 是枝裕和 窪島誠一郎 伊藤比呂美 横尾忠則 マツコ・デラックス シャルロット・ゲンズブール

独りで歩き出す背中をそっと押す、15人との〈一対一の対話〉

Amazon.co.jp

著者について

1976年 東京生まれ

エッセイ、翻訳、作詞、ナレーションのほか音楽ユニットsighboatでも活動

樹木希林と内田裕也の一人娘として生まれ、夫の本木雅弘との間に長男でモデルのUTA、長女の伽羅、次男の玄兎がいる

『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』/内田也哉子
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