50代から登山を始めるのは遅い?その不安に答える一冊
「今から登山を始めても遅いのではないか」
「体力に自信がない自分にできるのか」
そんな不安から登山をやってみたいけと躊躇している方は多いのではないだろうか。
50代で登山に興味を持つ人の多くが、最初にぶつかる壁がこの“体力への不安”だろう。
ただ実際には、登山は若さだけで決まる趣味ではない。
体力よりもむしろ重要なのは、「どう登るか」という考え方。
最近では、50代・60代から登山を始める人も増えている。
その考え方を体系的にまとめたのが今回紹介する一冊。
『50歳からのスロー登山』とは
本書『「国際山岳医」が教える50歳からのスロー登山』は、
「速く登ること」を目的とした登山とは全く異なる視点を提示している。
著者は実際に世界の高所登山現場にも関わってきた国際山岳医。
その経験から導き出されたのは、
登山は“体力勝負”ではなく、“安全に続けるための技術”である
という考え方。
本書が伝えているのは、「頑張る登山」ではなく「続ける登山」。
年齢を重ねたからこそ必要になる登山の“設計思想”が語られている。
本書で語られる“疲れない登山”の核心
この本のポイントは、精神論ではなく「具体的な行動」に落とし込まれている点。
まず印象的なのは、「最初の30分はとにかくゆっくり」という考え方。
登山開始直後に頑張ってしまうと、その後の疲労が一気に蓄積する。
また、小さな休憩をこまめに取る「マイクロ休憩」の重要性も強調されている。
長く止まる休憩よりも、短くこまめに回復するほうが結果的に楽になる。
実際に自分も本書のとおりに神奈川県の何回か登っている大山に登ってみた。大山は初心者向けといえど結構きつい。
最初の30分はとにかくゆっくり登り始め、座らずに短く立ったまま休憩するように登ってみたところ、慣れてきたのもあるが、もちろん息があがるが、楽に登ることができた。
さらに見落とされがちなのが「下山」の重要性。
登山事故の多くは下山時に起きる。
疲労がピークに達し、判断力や集中力が落ちるからだ。
本書では、「登ること」だけでなく「どう安全に戻るか」までが登山だと定義されている。
Amazonレビューから見えたリアルな評価
読者の声を見ると、この本の特徴がよりはっきりする。
まず多いのは、「自分の体の変化を理解できた」という意見。
年齢とともに起きる体力低下や、喉の渇きを感じにくくなる変化など、
“なんとなくの不調”が言語化されている点が評価されている。
また、
「無理しない登山で安心できた」
という声も多く見られた。
一方で、「内容はシンプルで上級者には物足りない」という意見もあった。
ただしこれは裏を返せば、初心者〜中高年に最適化されているということでもある。
この本が特に向いている人
この本は万人向けというより、明確に向いている層がある。
☆これから登山を始めたい50代・中高年
☆最近バテやすくなったと感じる人
☆安全に長く登山を続けたい人
☆自分のペースで山を楽しみたい人
逆に、タイムアタックのように速く登ることを重視する人には向かない。
この本の価値は「速さ」ではなく「継続性」にある。
この本を読むと登山はどう変わるのか
本書を読むことで、登山に対する見方が大きく変わる。
これまでのように「体力で無理に登る」スタイルではなく、
「自分の体を理解して登る」スタイルへと変化する。
また、「登頂すること」がゴールではなく、
「安全に帰ってくること」まで含めて登山だと再認識できる。
その結果として得られるのは、単なる登山技術ではない。
“まだ登れる”という安心感。
まとめ|50代からの登山は“遅い”のではなく“最適化”される
『「国際山岳医」が教える50歳からのスロー登山』は、
単なる登山ハウツー本ではない。
それは、「これからの登山との付き合い方」を変える一冊。
登山は年齢とともに“できなくなるもの”ではなく、
“やり方を変えれば続けられるもの”とわかる。
そのことを具体的に教えてくれるのが、この本の最大の価値。
もし今、
最近登山が少ししんどくなってきた
でも山はやめたくない
そう感じているなら、この一冊は間違いなく役に立つ。
気になる方は、まずは一度チェックしてみて欲しい。
「まだ登れる」という感覚を取り戻すきっかけになるはず。


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