このような方におすすめ
・おすすめ世代:40歳~50歳前後の男女問わず
・男女問わず更年期について学びたい方
・更年期症状がある方(「体がだるい」「汗の量が増えた」「やる気が出ない」「ちょっとしたことでイライラする」など)、更年期が不安な方
・更年期、生活習慣病など年齢をかさねると出てくる不調を食事で改善・予防したい方
・健康的な食事法知りたい方(何を食べた方がよいのか、何を食べない方がよいのか)
・ヘルスリテラシーを向上させたい方
読んだきっかけ
更年期に突入しました。
「体だるい」「汗の量が増えた」「やる気が出ない」「ちょっとしたことでイライラする」に全部あてはまり、それ以外にも色々ありまして。。
一つ、一つの不調はたいしたことがないのだけど、不調が折り重なると辛い…
それから、歳を重ねると心配になる病気も様々。。
全ての病を食事で防げるとは思わないけれど、なにもやらずにただ不調でいることも嫌。
自分で少しでも食事で改善や予防ができたらと思い本書を手に取りました。
感想
更年期は女性だけの問題ではない!?
まずは、年齢を重ねると出てくる不調「更年期」について書かれています。
ある程度は知っていたつもりでしたが、更年期をあらためて学ぶことができました。
とてもわかりやくまとめられています。
女性の更年期についてはもちろんですが、男性の更年期についても書かれています。
驚いたのは女性の更年期は閉経前後に起きるとは知っていましたが、男性の更年期はなんと早い人は40代、50代に体の変調が現れるそう。
人によっては奥さんより早く夫の方が更年期に入っている、なんてこともあるかもしれませんね。
女性の更年期の情報は多くあります。
男性の更年期についても書かれているのは珍しいのではないでしょうか。
先日、歌手のブラザー・コーンさんが乳がんであることを公表されましたが、乳がん=女性の病気と思い込んでいるフシが私たちにはありますが、乳がんの約1%ぐらい男性乳がんになるそうです。
ですので、更年期は女性特有のもの、と思い込むことは体からのメッセージを見逃してしまう可能性もあります。
男性にも更年期がある、と知っておくことはとても大切だと思いました。
特に、男性の場合は、女性より明らかな症状がでにいくことなどもあり見逃されがちだそう。
男性の更年期はうつ症状があらわれることがあるそう。
パートナーが年齢を重ね「なんか性格や言動が変わったなぁ」と心当たりがある方は参考にされてみてはいかがでしょうか。
男女の更年期について一緒に書かれているので、夫婦やパートナー同士で読むとお互いを知ることができるのでよいのではないでしょうか?
また、エビデンスやデータをもとに書かれていますので怪しさゼロです。
○○を食べると健康になる、△△を食べると血圧が下がる、とかでもありません。
世の中には怪しい健康法やそんなんほんまに効果あるんかい?というものも多くある中で良書だと思います。
ヘルスリテラシーを向上させる必要性も書かれています。
高齢になるほど新しい知識をアップデートしたり、生活習慣を改善するのは難しくなります。
今のうちに正しい知識を身に着けて習慣化してしまうのは大切だと思いました。
50代になるとじわじわ病気のリスクが高まる!?
50歳から気を付けていきたい生活習慣病にも書かれています。
年齢を重ねると生活習慣病の発症リスクが高まってくるそうです。
生活習慣病とは、食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が原因となる病気の総称で、がん、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病、脂質異常症、痛風、尿管結石などの発症の原因となることです。
先日、推しの一人が50代でがんで他界しました。
原因は明確にはわかりませんが、飲酒や喫煙はされていたので少なからず影響はあったのかなぁ、と思ったりします。
生活習慣病はいきなり発症するのではなくじわじわと身体を蝕んでいくそうなので、生活習慣は改善にするに越したことはありませんね。
50代からは、少し大げさなほど、自分の体に敏感になったほうがよい。
『最新予防医学でここまでわかった 50歳からの病気にならない最強の食生活』/森 勇磨
食べるものや、食べ方を工夫して更年期や健康寿命をのばす
更年期前後の方は、意識的に食習慣を変えていくことで、人生の後半生をより健やかに過ごすことが可能となります。
『最新予防医学でここまでわかった 50歳からの病気にならない最強の食生活』/森 勇磨
50代からの理想の食事法を教えてくれています。
・更年期症状を改善する食事
・骨粗しょう症を予防する食事
・生活習慣病を予防する食事
・筋力低下を予防する食事
『最新予防医学でここまでわかった 50歳からの病気にならない最強の食生活』/森 勇磨
どれも気になりますよね。
本書では「地中海食」を推奨しています。
日本人でも取り入れやすいように和風にアレンジした「地中海式和食」を紹介しています。
地中海食は健康寿命を延ばすだけではなく、研究により心臓病、脳卒中、認知症、うつ病、糖尿病の発症リスクを低下させると証明されているそうです。
地中海食は、穀類、野菜、果物類、乳製品、魚介類をバランスよく摂る食事法で、肉類は控え(0ではない)、オリーブオイルや乳製品をほぼ毎日摂取します。
あまり難しく考える必要もなく、炒め物をオリーブオイルにかえたり、おやつやお酒のおつまみをナッツ類に、とか割と手軽にできる方法を教えてくれています。
白米を玄米にするのも進められていますが、全部を玄米にするのではなく白米に雑穀や玄米を混ぜることや、苦手な方は白米を食べ過ぎない程度だったらOK、という感じであまり厳しくないので、取り入れやすいと思います。
ちなみに、我が家は玄米は苦手なのと炊くのがうまく炊けないのでレトルトの玄米パックを買っています。
カレーやクッパの際は玄米パックを使用しています。
余談ですが、非常食にもなるのでローリングストックとしても活用できます。
肉類もダメ、というわけではなく、これまでより魚を食べる回数を増やしましょう、と言った感じ無理なく行うことを重視しているのが好感を持ちました。
お酒もダメではなく適量を、と言ってます。
晩酌をワインにかえるだけでも良いそうです。
食べるもや、食べ方を工夫することで、つらい更年期症状を改善し、健康寿命をのばすことも夢ではないありません。
『最新予防医学でここまでわかった 50歳からの病気にならない最強の食生活』/森 勇磨
若い頃と同じ食生活ではダメな理由もわかりやすく説明されています。
50歳からの糖質やタンパク質や良質な油、野菜、果物の取り方にも触れています。
糖質も摂りすぎは肥満や糖尿病のリスクにはなりますが、糖質は、体や脳を動かす力になるので必要な栄養素です。
代謝が落ちてくるので若い頃と同じように摂取していはダメだけど、かと言ってストイックに制限する必要もない、と言っています。
「あれもダメ、これもダメ」という厳しいことは書かれておらず、代替案も提示してくれるので読んだその日から取り入れられると思いまいした。
それから、予防医学的に食べない方がよいものも教えてくれています。
なぜダメなのかも理由が書かれているので納得して避けることができると思います。
とは言ってもなかなかやめられない物もあるでしょう。
これらについても代替案などを提示してくれています。
不調ごとに取り入れた方がよい食べ物についても紹介されています。
女性、男性の更年期症状に効果的な食べ物についても書かれているので、更年期を迎えるのが不安な方やすでに症状が表れている方は参考にされるとよいと思います。
見直したい50歳からの生活習慣
食事以外の生活習慣の改善方法も紹介されています。
食事ももちろんですが、生活習慣を改善することで病気も含め認知症の予防にもつながるそうです。
エビデンスを元に書かれていますが、論文のように難しく書いてはありません。
読みやすく、また日常の食生活や生活の取り入れやすい方法ばかりなので、人生の後半を健康で楽しく過ごしていきたい、と思っている方におススメできる本です。
内容紹介
病気になりたくなければ、食べ物と習慣を変えるべき。分岐点は50歳。
ここで変えないと手遅れになりかねない。
更年期の入り口の歳。
まだ大病の経験はないものの、つらい更年期障害に悩んでいたり、「なんとなく不調」が長く続いている人も多い。
また、じつは55歳~65歳はガンの罹患率がもっとも多い年代でもあり、健康に気をつけるなら「未病」の段階での「予防」がとても大切。
この年代となっても、若いころと同じような食事と習慣を続けていたら生活習慣病のリスクは確実に上がる。だからといって粗食にしてしまうと、筋肉や骨の量が減って運動機能や体力が減少してしまう。
そこで本書では、つらい更年期の症状を改善し、その後の健康寿命を延ばすために大切な50歳からの食事と習慣について、「食べ物」の選び方と「食べ方」を中心に指南する。
著者の森勇磨先生は予防医学のエキスパートである。引用元:Amazon https://amzn.to/3YWIJej
【目次】
はじめに
あなたの食事は大丈夫? 50歳の食習慣チェックリスト
第1章
50歳から、あなたの体をむしばむ病気のリスク
「更年期の不調」は、やり過ごしていると„悪化する"
女性の「更年期症状」が起こるメカニズム
更年期には「骨粗しょう症」のリスクも高まる
「骨粗しょう症」を予防する„食事と日光浴"の方法
男性の更年期症状は自覚しにくく「うつ病」と似ている
更年期症状と間違えやすい「バセドウ病」と「橋本病」に注意
50歳からは「生活習慣病」の存在は無視できない
【心筋梗塞、脳梗塞】
【糖尿病】
【腎臓病】
【脂質異常症】
【高尿酸血症(痛風、尿管結石)】
【脂肪肝】
【がん】
筋力の低下は「糖尿病」のリスクまでも高める
予防医学は”健康寿命をのばす"唯一の方法
著者について
森 勇磨(モリユウマ):東海高校・神戸大学医学部医学科卒業。
引用元:Amazon https://amzn.to/3YWIJej
研修後、藤田医科大学病院の救急総合内科にて数えきれないほど「病状が悪化し、後悔の念に苦しむ患者や家族」と接する中で、正しい医療情報発信に対する社会課題を痛感する。
2020年2月より「予防医学ch/医師監修」をスタート。現在の登録者は50万人を突破、総再生回数は5700万回を超える。
上場企業、株式会社リコーの専属産業医として、予防医学の実践を経験後、独立。
Preventive Room株式会社を立ち上げ、書籍やYouTubeでの情報発信に留まらず、オンライン診療に完全対応した新時代のクリニック「ウチカラクリニック」の運営、社員の健康を守る法人向けの福利厚生としてのオンライン診療サービスの展開、労働衛生コンサルタントとしての健康経営のコンサルティングなどを通じて予防医学のさらなる普及を目指している。
著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など。
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