作品情報
書名:身軽に、豊かに、自分らしく 50歳からのミニマリスト宣言!
著者:筆子
出版社:扶桑社
ページ数:192ページ
このような方におすすめ
・おすすめ世代:50歳以上
・お金が貯まらない方
・雑事が多く自分のやりたことができていない方
・物を捨てられない方、片付け方がわからない方
・人生の後半を自分らしく、充実した楽しい人生にしたい方
・シニアになった時や死後に家族に迷惑をかけたくない方
内容紹介
50歳は暮らしをミニマルにする絶好のタイミング!
現在60代、毎日が楽しい!人生後半、必要な「もの」はそんなにない。貯金ほぼゼロでミニマリストになった著者が教える暮らしのアイデア集40代後半、50代と年齢を重ねるなかで、こんなことを考えてはいませんか?
「これからは、いらないものを手放して身軽に暮らしたい」「子どもも独立したし、思い切って自分の好きなことをやってみたい」「老後のお金が不安だから家計を見直そう」「ストレスを溜めずに、いつまでも健康に過ごしたい」そんなあなたにおすすめなのが、いらないものを手放して、本当に大切なことに意識を向け自分らしく暮らす「ミニマルライフ」。じつは、子育ても終わり、老後が近づいてくる50代こそ、ミニマルライフに転換する絶好のタイミングです。
「これからはどんなふうに生きていこうか」と人生の棚卸しをしたくなる50代。仕事、家事、お金、健康、人間関係…小さなことから人生の後半を自分らしく暮らすための土台づくりをしていきませんか?
現在60代、カナダ在住の人気ブロガーでミニマリストの著者が、50代以降の人生をもっとシンプルに、もっと楽しく豊かにするための方法を教えます。
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著者について
著者の筆子さんは60代のカナダ在住の主婦でミニマリストでブロガーさんです。
50歳の誕生日の時に貯金も仕事もない現実を突きつけられ、物に囲まれた生活から物を減らしシンプルな生活にシフトチェンジされた方です。
そして、シンプルな生活にし時間に余裕ができた分、ブログに力をそそぎ、その結果、本を何冊も出版されるまでになったそうです。
物が減ると物の管理の時間が減り、掃除や片付けが楽になるので時間ができる、と書かれています。
そして、自分のやりたかったことに時間を使って充実した60代を過ごしているそうです。
物を減らすことで、仕事も得ることができ、お金も増える、人生も充実している、とても興味深いですね。
ブログは現在も継続されています。
ミニマルな生活なこと、片付け方、お金のこと、健康のことなど、幅広く書かれています。
読者さんからの悩みに答えていたり、読者さんの片付け方なども紹介されていてブログもとても参考になります。
ミニマルな生活はよいことが起きる!?
最初に不用品を捨ててミニマルな生活にして筆子さんにおこった良かったことが具体的に紹介されています。
・ものが少なくなり「暮らしやすくなった」
・余計なものを買わなくなって「お金が貯まった」
・気持ちに余裕ができて「イライラしなくなった」
・大事なものの優先順位がわかって「健康になった」
・自分らしく「好きなことができるようになった」
読んでいて筆子さんに激しく同意しました。
実は、私も比較的物は少ない方。
物は買わない、増やさないようにしています。
家は普段から割と片付いている方だと思います。
もともとは片付けは得意でもなく掃除も大嫌いです。
ですが、ある経験から、物を持たない生活にしました。
ある経験とは…
私の両親が他界し実家の後始末、夫の実家が引っ越すことになりその時の手伝いをした経験です。
典型的な昭和の人たち。
どちらの家も物を捨てられず、物があふれかえっていました。
片付けるのにお金も時間もかかりました。
同居はしていなかったので、毎週末、実家に通って3か月ぐらいかかりました。
私の実家も夫の実家も神奈川県で、私たちは東京に当時は住んでいたいので片道1時間程度。
そのため、頻繁に通えたので早く片付いた方かもしれません。
実家が遠方の方は年単位でかかる、とも聞きますね。
私の実家は親戚や母の友人たちが手伝ってくれたので、お金はあまりかかりませんでした。
それでも、交通費、粗大ごみを捨てる費用、お手伝いいただいた方へのお礼なんやらでお金はかかりました。
夫の実家は、急がなければいけない事情があり、ゴミを丸ごと業者に引き取ってもらったのですが10万円以上かかりました。
今の時代、買うのは簡単です。
でも、捨てるのに分別する時間とお金がかかります。
どちらの親も老後のお金がなく生活がままならない家。
「こんなに物を買わなかったらお金貯まっただろうによぉー」と心の底からイライラ…
両親には感謝していますが、言い返せないことをいいことに実家の後始末の時は両親の仏壇に文句を言いながら片付けました。
あの世に行ってまでも家族に悪態をつかれるのが嫌な方は早めにとりかかりましょう。
義母は健在ですが、引っ越しをして少し物が減りましたが、あれから10年…
今はひとり暮らしなのに物があふれかえっています。
私は義母にはさすがに言いにくいので、私の夫が「捨てろ、片付けろ」と言ってくれていました。
夫は親を反面教師にしたのか、私以上にまったく物にまったく執着がない人です。
ですが、義母は昭和うまれの80歳。
もともと片付ける習慣がない80歳に言ったところで「あーだこーだ」と言い返され、最後は親子喧嘩に…
夫も私もホトホト疲れるので今は諦めてほったらかしています。
そのかわり、義母の通帳、実印、保険証券など貴重品は我が家が管理し、死後の整理資金も確保させてもらっています。
そんな義母は、常に部屋が汚いことを言い訳し、自己固定感も低く、常にストレスを抱え、食べたり、物を買うことでストレスを解消するのでお金は減るばかりです。
そして、体重も増えるばかりで膝が痛い、腰が痛いと言って座り込んで負のループに陥っています。
これは、私の勝手な持論ですが、汚部屋は自己肯定感がさがると思っています。
逆に、家をきれいにして、整った部屋を眺めると達成感、満足感を感じます。
そして、きちんと生きている感も半端ないので自己肯定感がブチあがります。
そうなると、あまりストレスを感じないので暴飲暴食などしなくなります。
物も増やしたくなくなります。
在庫もわかっているので「ない」と思って買ったら家にあった、なんてこともないので無駄な買い物もしません。
物を減らしミニマルな生活にするとお金をあまり使わない生活になり、過剰な節約も必要なくなります。
それから、部屋がきれいだと視界的にも気が散らないので思考が整います。
物を買う際は衝動買いもしません。
衝動的に「欲しい!」と思うことはありますが「本当に必要か?」とブレーキが自然とかかるようになりました。
問題が何か発生しても冷静な判断もできます。
そして「どうしたらこの問題を片付けられるか?」と問題解決能力が高まると思います。
これまた持論ですが、部屋が汚い人ほど問題解決能力が低い気がします。
何かしら問題を抱えている気がします。
ちなみに、知人で片付けが苦手な夫婦がいます。
服やら靴やら趣味の道具であふれています。
共働きにも関わらずお金がなく、いつもお金ことで夫婦喧嘩。
夫婦仲は最悪。。
夫には借金もあるようで、さらに浮気もしているような雰囲気もあり。。
それなのに、別居も離婚もせず。。
「この悲惨な現状をかえよう」と動き出せないのです。
「汚部屋からきれいな部屋にする」という現状すら変えられないのに、大きく人生を変える離婚になんて手を出すことができるわけないと思いませんか?
さらには、こちらの夫婦は数年前に夫側のお父様が亡くなったのですが、相続の手続きをやっていなかったり、実家のこともなんにも把握していなかったので固定資産税の延滞料がすごいこと…
督促状などのお知らせを開封せず放置してたよう。。
さらには、お父様の住んでいた家の土地はお父様の兄妹と共有で持っていたため裁判まで起こされる始末…
それも、兄妹側の弁護士からお知らせがきていたようですが、汚部屋に埋もれてしまい放置していたため裁判までに発展したよう。
延滞料やら裁判費用でお金がかかり大変なことになったようです。
相続問題もさっさと片付ければいいですし、届いた手紙はさっさか開封すればこのような問題も起きるもこともなく…
しかも、裁判所から連絡がきて初めてことの重大さ感じ慌ててしまい、相手の言われるがまま手続きを開始。
結果、すごい不利な結果に…
思考が整理されていて、冷静に考えればおかしいことに気が付いたでしょう。
部屋が片付いているから、物が少ないから問題が起きない、というわけではないですが、物が多く散らかっていると思考も散らかります。
また、部屋が片付いていないと大切なものをすぐに取り出せなかったり、紛失してしまったり…
探す時間や再手続などで時間やお金がかかります。
きちんと片付いていると必要なものはすぐに取り出せ、すぐに問題に取りかかることができます。
物を減らし家や自分の身の回りをスッキリしていると複利の効果でいろいろと著書のとおり書かれているとおり良いことが起こると思います。
物が多い方、またお金の心配がある方は、是非ともこちらの本を参考にされ実行に移されるとよいと思います。
絶対にいいことが起こりますよ。
具体的な物の減らし方やり方、物を減らすための思考法が書いてあるので、なかなか捨てられない方や片付け方がわからない方におススメです。
脳も体も元気な50代のうちに片付け習慣を身につける
両親や義母をみていて思うのですが、片付ける習慣のない人は歳を重ねるとさらに片付けられなくなると思います。
歳を重ねると体力もなくなりますし思考能力も低下します。
50代でできていたことが、60代、70代、80代ではできなくなります。
義母も一応「片付けよう、捨てよう」と思うようなので、少しやると疲れてやめてしまいます。
ゴミを分別するのにイチイチ住んでいる市のゴミの分別方法の冊子をみながらやっています。
時間もかかるり調べるのがめんどくさくなってやめてしまうのです。
新しい習慣は年齢を重ねるとなかなか身につかないのです。
昔からやっていたことは歳を重ねれば、重ねるほど変えることができません。
ですので、若いうちに片付ける習慣をつけておかないと歳を重ねれば重ねるほどできなくなります。
習慣があってもできなくなることもあります。
前頭葉が老化することによって「いる、いらない」の判断力もにぶくなります。
空間認知能力も衰えるので物を空いているスペースに片付ける、ということもできなくなるそう。
ですが、50代ならまだ変えられます。
新しいこともはじめられると思います。
脳が若いうちに「いる、いらない」の判断をしておくことで、シニアライフにも影響すると思います。
本書には片付け方について、最初のとりかかり方からキッチン、ダイニングなど場所ごとの片づけ方が書いてあるので、片付け方がわからない方は本のとおりに始めるのもよいかもしれません。
また、なぜ50代からものを減らした方がいいのか多くの理由も書かれていて納得できることばかりです。
それから、家族が協力してくれない方もいるかと思います。
著書の夫も物を捨てらない方だそう。
そういう家族との向き合い方も書かれています。
家族が協力してくれない方も参考になります。
ミニマル生活をしている人も読んで損なし
すでに物を減らしてミニマルな生活をしているよ、という方もいるかもしれません。
ですが、自分のやり方が正しいとも限りませんし、私も知らなかったことも多くあります。
私も自己流でやっていますが、以外と他人がどうやって片付けをしているか知らないものです。
新しいやり方を取り入れることで、もっと快適な生活を手に入れることもできると思います。
私も本著を読んでもう少し減らせる、と感じました。
さっさく減らす作業にとりかかっています。
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